婦人科やクリニックで不妊治療を受ける場合、初診以降の初期に行われる不妊検査についてご紹介します。

病院によって検査項目・種類が異なる場合がありますので、受診時にご確認ください。

ホルモン検査:ホルモンの値によって不妊の原因を判明

ホルモン検査は、採血で行われます。

低温期、排卵期、高温期のすべての時期について、ホルモンの変動を調べ、ホルモンの分泌状態から、高プロラクチン血症や多嚢胞性卵巣症候群、黄体機能不全の有無などを調べることができます。

また、排卵障害の詳しい原因を探ることもあります。

以下に、ホルモン検査の代表的なものをご紹介します。

1.FSH(卵胞刺激ホルモン)検査

FSH(卵胞刺激ホルモン)は、卵胞の成長や卵巣の働きを維持するホルモンです。

検査は月経期に行います。

値が高すぎたり、低すぎたりすると、脳から卵巣への伝達がうまく行われていない排卵障害と診断されます。

2.LH(黄体化ホルモン)検査

LH(黄体化ホルモン)は、排卵を促すホルモンです。

検査は月経期に行います。

測定されたLHの数値がFSHの数値よりも高い場合、多嚢胞性卵巣症候群のおそれがあります。

3.プロラクチンホルモン検査

プロラクチンホルモンは、下垂体から分泌されるホルモンです。

検査は月経期に行います。

妊娠、出産時以外でこの数値が高い場合、高プロラクチン血症のおそれがあります。

無月経排卵などを起こす可能性があります。

エストロゲン(卵胞ホルモン)検査

この検査は、エストロゲンの一種であるエストラジオールの値を調べます。

検査は卵胞期または黄体期に行います。

エストラジオールは、卵巣から分泌され、子宮内膜を増殖させたり、頸管粘液を増加させたりする働きを持ちます。

5.プロゲステロン(黄体ホルモン)検査

プロゲステロンは、排卵した後に分泌されるホルモンで、基礎体温を上昇させ、子宮内膜に作用します。

検査は黄体期に行います。

分泌量が少ないと、黄体機能不全と診断され、子宮着床障害の原因となりえます。

甲状腺機能検査:甲状腺ホルモンに異常がないかチェック

甲状腺機能検査は、採血で行います。

甲状腺ホルモンは、全身の機能に影響する重要なホルモンです。

このホルモンバランスが崩れてしまうと、排卵を妨げたり、プロラクチンやエストロゲンの上昇が起こり、不妊の原因となりえます。

超音波検査:子宮や卵巣の状態を調べます

超音波検査は、お腹の上にプローブと呼ばれる超音波発信器を当て、卵巣や子宮の状態を調べます。

膣に細い管型のプローブを入れて調べる場合もあります。

子宮筋腫や卵巣の腫瘍、多嚢胞性卵巣などの有無を調べることができます。

また、卵胞の発育状態や、排卵時期を予測したりすることもできます。

子宮卵管造影検査:子宮の形態異常や卵管の通過性を確認

子宮卵管造影検査は、カテーテルと呼ばれる細い管を膣内に入れ、造影剤(ヨード)を注入してX線で撮影します。

卵管が狭くなっていたり、詰まりがあると造影剤が途切れてX線撮影では映りません。

子宮形態の異常や、卵管の通過性障害の有無を調べるために必要不可欠な検査です。